ナインティナイン・岡村隆史(44)が10月2日深夜、ラジオ番組「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)をスタートさせた。同番組はこれまで20年以上に渡り、相方・矢部浩之(42)とのコンビでMCを務めてきたが、今後は岡村一人だけで継続することになった。
それにしても同番組で長い歴史を作ってきたナイナイだけに、キリのいいところで2人一緒に卒業してもよさそうなところだが、なぜ岡村だけが続投することになったのだろうか…?
「ナインティナインのオールナイトニッポン(ANN)」(ニッポン放送、木曜深夜25時〜27時)といえば、ナイナイが東京進出を果たした1994年4月からスタートした深夜ラジオ番組で、連続20年6か月の担当はANN史上歴代最長(全1013回。2位の笑福亭鶴光が11年6か月)だったことで知られる。
だがナイナイは2014年8月21日放送分で、同番組の2014年9月限り(9月25日放送分)での終了を突如発表したほか、その理由も8月28日放送分で語った。
同放送によると、番組終了のきっかけは矢部がここ数年感じていた「達成感」に近い心境の変化だったといい、「終わりたい」との「意思、判断」を示したのは矢部の方だったようだ。
→ ナイナイANN終了へ 矢部が決意「役目を終えた、達成感」 10月から岡村ピンに
(※ナイナイのANNが終わった理由とは?)
2人は後にコンビ解散については否定しており、両者間に溝が生じているわけではなさそうだが、20年間も一緒にやってくれば常に同じ距離感でいられることの方がむしろ難しいと思われますし(よほどの仲良しなら別ですが)、岡村も2010年に体調不良で芸能活動を休止し、その時期のANNを矢部一人で担当していたことを考えれば、今度は矢部の方に何らかの歪みが生じ、お休みが必要になったといったところかも。
いずれにしても、様々な選択肢を考えたうえでの苦渋の決断だったことは伝わってくる。
それでも岡村は周囲に「ブログ代わりにやっている」と言うほどラジオに愛着を持っているようなので(情報元:日刊サイゾー)、相方の気持ちを酌みつつも番組の終了は複雑な思いだったに違いない。
だが8月28日放送分では、10月から岡村がピンで「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」を始めることが電撃発表され、岡村も「また歴史を作っていきます」を意気込むなど、矢部の卒業とも取れる形での継続が決まった。
これには「ナイナイのANN」の大ファンを公言していた歌手・aiko(38)も、自身のツイッターで「ぎゃーーーーー!岡村さんのオールナイトが始まるんや」と歓喜の声をあげ、「嬉しいけどさみしいけど、でもでも良かったー」と安堵したほど。
ANNにおけるナイナイ2人のトークはこの先聞かれなくなると思われるが、岡村の続投はファンのショックを少なからず和らげたかも。
それにしてもこれだけの長寿番組が終了したのだから、“コンビ揃って卒業”という選択肢もあったかと思われるが、なぜ岡村だけ続投した(できた)のだろうか…?
(以下引用)「実は、彼の番組だけ『高須クリニック』が番組スポンサーに名を連ねています。もともとは、地上波ドラマのスポンサーに名乗りを上げるも、枠を買えずにいた高須克弥氏のことを岡村が番組で話したことがきっかけで、高須氏が同番組のスポンサーになった。
営業サイドは当初、岡村ピンでは高須氏もスポンサーを降りるだろうと見ていたそうですが、最終的にそのままになった。CM収入確保が至上命題であるラジオ業界において、スポンサーがついているタレントを外すのは、いま最も難しい作業の1つ。(後略)」(ラジオ局関係者)
(引用元:日刊サイゾー)
ラジオもテレビとある程度同じ仕組みのようで、番組の合間に流れるCMを提供してくれるスポンサー企業のおかげで番組が成立していると思われる。
昨今はテレビ不況などと言われるが、それはラジオもおそらく同じ。
聴取率(テレビでいう視聴率)が悪ければCMスポンサーがつかないのでしょうし、ラジオ局も日夜、番組を維持するために数字の取れる番組作りを目指しているものと思われる。
「ナイナイのANN」も例外ではなく、かつてはナイナイも番組のエンディングに「ポニーキャニオン」から10社ほど読み上げ「以上各社の協賛でお送りしました」と言っていた記憶があるが、最近は数社程度に減っていたようだ(情報元:ネットの情報)。
だが2014年4月18日放送の「ナインティナインのオールナイトニッポン」の生放送中には意外な展開から、同番組のスポンサーが1社増えるというまさかの出来事があった。
実は今年1月にスタートしたドラマ「明日、ママがいない」(日本テレビ系、2014年1月期)が視聴者から大きな批判を浴びるなどし、同ドラマのスポンサーの大部分がCM放送を自粛する異常事態となったが(その際には「ACジャパン」のCMが流れるなどした)、これを受け、美容整形・美容外科「高須クリニック」院長の高須克弥氏(69)が同ドラマのスポンサーへ名乗りをあげたが断られたらしく、4月18日放送分ではこれをナイナイが話題にした流れでトークが進んでいたようだ。
そして岡村が「じゃあ先生、この番組のスポンサーになってください」とボケたところ、本当に高須氏がこれに応じ、高須クリニックが「ナイナイのANN」のスポンサーを引き受けることになったようだ。
→ 高須院長、番組生放送中の岡村隆史の“呼びかけ”に応じ、本当にスポンサー引き受ける
(※さすが「イエス、高須クリニック」)
高須氏の粋な計らいだが、「ナイナイのANN」が終了し、岡村単独のANNがスタートすることになっても高須氏はスポンサーを継続してくれたようで、そんな縁も後押ししての「岡村のANN」の実現だったようだ。
もちろん高須クリニックもボランティアではないので、CMの提供に見合った宣伝効果が表れなければ、いつかは撤退してしまう可能性はあるが、岡村もこのつながりを大事にやっていく所存だろう。
ピンチをチャンスに変えることができるかどうか、歴史的番組の後継番組でもあるだけに今後も注目していきたいと思う。
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