女優・寺島しのぶ(37)が、太平洋戦争を舞台にした映画「キャタピラー」で傷痍軍人の妻を演じ、日本人としては35年ぶりにベルリン国際映画祭・最優秀女優賞(銀熊賞)に輝いた。
“世界的トップ女優”へと上り詰めた彼女だが、その道は決して平坦なものではなかった。栄光を掴むまでの、壮絶な道のりとは…?
(以下引用)歌舞伎界の『音羽屋』。280年続く名門一家で、寺島は歌舞伎役者の父・尾上菊五郎(67才)と女優・富司純子(64才)の長女として生まれた。
富司はその後、寺島が4才のときに弟で長男の尾上菊之助(32才)を出産した。彼女の逆境はこのときからはじまったともいえる。
菊之助は6才で歌舞伎の初舞台に立った。以来、家族の中心はいつも弟。歌舞伎の話になると寺島は家族の輪にも加われない。小学生半ばにして家族に必要とされていないのけものの自分を感じるようになっていった。
家の外でも、彼女の心は傷つけられた。自宅から歩いていける距離に『音羽屋』と並ぶ梨園の名門『高麗屋』の松本幸四郎(67才)家があった。長男・市川染五郎(37才)は寺島と同級生、妹の松たか子(32才)とも幼なじみとして育った。
「寺島さんは小さいころから容姿コンプレックスがあったんです。“おかあさん、キレイね〜”といわれて自分がほめられることがなかった。それに、年ごろになってくると、幼なじみの松さんと比べられるようになった。松さんは小学生のころから本当にかわいくて、スカウトが後を絶たなかったほどでした。寺島さんは“私はダメなんだ”といっそう打ちひしがれた思いを抱くようにまでなっていたんです」(梨園関係者)
(引用元:女性セブン)
歌舞伎の世界は、男社会。弟・菊之助の存在が彼女の居場所を奪ってしまったようだ。また容姿の部分でも幼なじみの松と比較されるなど、苦い思いをしてきたらしい。
そんな彼女が周囲から認められるために打ち込んだのが「芸」。20歳のころには幼なじみの染五郎と交際するなど公私ともに順調にみえたが、そこに立ちはだかったのがまたも松だったようで…?
(以下引用)順調に交際を続ける一方で、寺島は'93年にNHK大河ドラマ『琉球の風』に出演。その後、蜷川幸雄(74才)演出の舞台に抜擢され、演技力を磨いていった。だが、まだまだ名を知られぬ女優だった。
一方の松は、'94年に同じく大河ドラマ『花の乱』でデビューして注目を集めた。'96年には月9ドラマ『ロングバケーション』(フジテレビ系)で木村拓哉(37才)と共演、一気に人気女優になった。史上最年少の19才でNHK紅白歌合戦の司会者を務めると、翌'97年には『ラブジェネレーション』(フジテレビ系)に再び木村の恋人役で出演、その知名度は上がっていく一方だった。
(引用元:女性セブン)
知名度でも松に大差を付けられてしまった寺島。そんな折の1997年、今度は染五郎との交際が発覚してしまったようで…?
(以下引用)寺島は交際を認め、染五郎との結婚の意思を固めることで女の幸せを掴もうとした。彼に嫁いだら女優はやめて梨園の妻になる…そう自分にいい聞かせていた。
しかし、交際宣言直後の'97年7月に染五郎に隠し子がいることが発覚。その危機は何とか乗り越えたものの、'03年1月に、染五郎は突然別の女性との婚約を発表した。
「ふたりは、30才で結婚しようと約束していたんです。このとき彼女はちょうど30才。そろそろかなと思っていた矢先に別の女性と結婚するというんですから、寺島さんにしてみれば寝耳に水の話。しかも発表は寺島さんと染五郎さんが舞台で初共演中のことでした」(前出・梨園関係者)
激ヤセし、一時は自殺を考えたという寺島は、染五郎への思いを断ち切ろうと必死になった。
彼の婚約4か月後、寺島は女性誌に染五郎との交際ぶりを洗いざらい告白した。さらに'03年11月、染五郎の挙式披露宴に合わせるかのように、彼との交際を赤裸々に綴った手記『体内時計』(主婦と生活社刊)を発表した。
(引用元:女性セブン)
松のブレイクに続き、染五郎には信じられない捨てられ方をした寺島。高麗屋には、これ以上ない屈辱を受けたといっていいのかも。
暴露本を出すなど復讐の鬼と化した寺島だったが、やはり新たな人生を切り開くために全身全霊を傾けたのは「芸」だったようだ。
(以下引用)全裸での激しいセックスシーンのある映画『赤目四十八瀧心中未遂』('03年10月公開)に出演。台本を読んだ母から「出演するなら自殺する」と強硬に反対されたにもかかわらず出演を決行した。
続いて出演した映画『ヴァイブレータ』('03年12月公開)でも、見知らぬ男が運転する車に乗り込み、車中でセックスするという女性の役を演じた。
そして寺島は『赤目〜』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ、各映画賞を総ナメにし、実力派トップ女優として名乗りをあげた。
(引用元:女性セブン)
ここまでくると、もう失うものは何もなかったのかも。実力で勝ち取った名誉、そして私生活の方でも…?
(以下引用)私生活でも幸せを掴んだ。'07年2月、フランス人アートディレクターのローラン・グナシア氏(42才)と国際結婚。初めて自ら猛アタックして口説き落とした恋人だった。
寺島が今回演じたのは戦争で四股をなくした軍人の妻。体の不自由な夫とのセックスでは、怖いくらいの無表情さで下半身にまたがる。絶望の中で夫の首に手をかけるが思いとどまり、一瞬にして鬼の形相が愛しい者を見つめる顔に変わる…。
蜷川氏は寺島の演技に対し、「すごい!日本人の魂を見せられるのは彼女しかいない」と最高の賛辞を送った。
(引用元:女性セブン)
自身の結婚に続き、世界的にも認められた寺島。日本人では35年ぶりの銀熊賞受賞となった映画「キャタピラー」は今夏上映予定だそう。
逆境がここまで人を強くするとは…。「キャタピラー」はぜひ見てみたい。
【管理人からのお知らせ】2019/3/14
※文字色が見えにくくなっていた箇所、リンク切れの箇所等を修正させていただきました。ご了承下さいませ。
老けていてどろくさい感じがしたのが初印象
慣れてくるとオーラがみえてきて
つぎにこの受賞
いやあ物語ですねえ
寺島さんも結構な仕返ししてたんだね
…激しい濡れ場やると、どんな人でも『大女優』とか『演技派』って言われてるような気がする